JAS法の本当の名前をご存知ですか?
正式には「農林物資の規格化及び品質表示の適正化に関する法律」といいます。
この法律は、飲食料品等が一定の品質や特別な生産方法で作られていることを保証する「JAS規格制度(任意の制度)」と、原材料、原産地など品質に関する一定の表示を義務付ける「品質表示基準制度」からなっています。
この法律で定められたルールにしたがって皆さんの身の回りの食品などには、JASマークや原産地などの表示が付いています。
昭和25年にJAS法が制定された当時は、戦後の混乱による物資不足や模造食品の横行による健康被害等が頻発しており、農林物資の品質改善や取引の公正化を目的としてJAS規格制度がまず発足しました。
昭和45年には、JAS規格のある品目について表示の基準を定めることにより、消費者が商品を購入する時に役立つように改正されました。さらに、平成11年の改正で消費者に販売される全ての食品に表示が義務づけられるようになりました。
なお、直近のJAS法改正としては、平成21年5月に食品の産地偽装に対する直罰規定が創設されました。
福島県産のキュウリを他県産に偽って販売したとして、東京都は27日、北足立市場の仲卸業者、大兼文喜(東京都足立区、高橋道哉代表)に対し、JAS法に基づく是正と再発防止を指示した。
都によると、同社は昨年9月、福島県産キュウリ計358箱(約1万4880本)を袋に小分けにする際、「山形県産」や「岩手県産」のシールを貼り、首都圏の小売業者に販売したという。都の調査に同社は「他県産で必要量が確保できず、福島産を使った」と話している。
違反事業者 | 株式会社大兼文喜(だいがねぶんき) |
代表取締役 高橋 道哉(たかはし みちや) | |
東京都足立区入谷六丁目3番1号 | |
違反内容 | 『福島県産』のきゅうり計358箱※を袋に小分けする際、事実と異なる『山形県産』又は『岩手県産』の産地シールを貼付し、平成23年9月3日、4日及び6日に一般消費者向けとして小売販売業者に販売した。 |
適用条項 | 生鮮食品品質表示基準第4条第1項第2号及び第6条第2号 |
大兼文喜の部長が知り合いなので直接話を聞いてみました。
大兼文喜をクビになった人間が、逆恨みをして偽装を携帯の写メで撮影し、それを告発して発覚したという事です。
逆恨みだろうが何だろうが、産地偽装は仲卸が絶対にやってはいけない事です!!
またJAS法にも違反しています!!
大兼文喜という会社は、元々2つの会社が合併してできた会社なので、第3者の私から見ると、まとまりがないように思います。
また障害者や高齢者を率先して加工場などで雇用している会社です。
会社内の1ヶ所で起こした違反ですが、全体責任として今東京都からの処分を待っている状況との事です。(平成24年6月2日現在)
この件のネット書き込みを色々読んでみましたが、「放射能汚染で売れ残っている」とか「山で買い叩いて儲けているだけ」などの調べてもいないのに誹謗中傷ばかりでした。
私の方で調べましたが、当時福島産のキュウリから放射線・セシウムが検出された事実はありません!
またもし出荷後に放射能汚染が発覚した場合、市場の方に東京都から回収命令が出されます。
販売してしまった後に発覚した場合、東京都の方に売り先を全て知らせなければなりません。
そういった努力をして安全な食品の販売をしています。
過去に関東一部の春菊・小松菜・ホウレンソウなどの回収が行われています。
ある書き込みの中には「福島産の食べ物を食べると奇形児が産まれる!」とまで書いている心無い人もいました!
復興に向けて頑張っている福島の農家の方たちに対して、何を思ってそんなくだらない事を書いているのでしょう?
頑張っている福島の農家の方の気持ちになって、もう少し考えて欲しいです!!
大兼文喜に関しては、東京都の処分を肝に命じ、再発防止に努めてもらいたいです。